我が国で建設されてきた社会基盤設備の量は膨大であり、これらに対する維持管理は今後大幅に増加していくと見込まれています。構造物の点検技術については、経験豊富な技術者が減少する一方、老朽化していく構造物が増大する状況にあります。従来、足場上でクラックスケールによるひび割れ巾計測やタイル浮きの打音調査、望遠鏡による目視と図面への手書きトレース手法、舗装の場合は高価な自動計測車で撮影できる装置による方法に限られていました。
この技術はこれらをデジタルカメラ、赤外線カメラで任意の方向から撮影した画像を専用の画像処理ソフトにより、正面から見た画像に変換(正射影変換)して、構造物のひび割れ、浮き等の表面変状計測を効率的に適正に処理して行いCAD化、数値化(エクセル)へ連動し、公共・民間工事全てに対応できるシステムです。
この技術のここがすごい!
そもそも、なぜ簡易な写真撮影により、高精度な分析が出来るのか! デジカメ性能の向上は日進月歩であり、同時に画像処理ソフトの能力も格段に向上しました。
中でも”正射影画像変換”がすごい! 斜め方向から撮影した写真を正面画像に変換できるのだ。
これにひび割れ巾の測定機能と集計機能が加わりシステムが完成しました。建設当時の完成図面がなくても大丈夫。正射影画像変換させる事で簡単に立面図が出来上がります。
デジカメ画像でひび割れ・劣化点検
老朽化する公共構造物、建築基準法第12条「特殊建築物定期報告」、耐震補強など全ての構造物の調査・診断に対応。早く・安く・正確に・データ化により経年劣化、その後の効率的な維持管理を提供します。
構造物点検支援システム ImageSR PRO
国土交通省NETIS登録・試行評価済み技術 優良技術CB-050020-V